会社の目指す方向を共有する
- 吉川義之
- 6月23日
- 読了時間: 2分

前回は「経営理念」についてお話ししましたが、今回は「ビジョン」や「パーパス」について書いてみたいと思います。
どんな会社にも、「私たちはどこを目指しているのか?」「なぜこの会社が存在するのか?」といった“目指す方向”ってありますよね。
ビジョンやパーパスとは、簡単に言えば会社が将来的にどこを目指すのか、なぜこの会社が存在するのかという「方向性」や「存在意義」を明確にしたものです。そこには経営者の夢や理想がぎっしり詰まっています。
でも、意外とそれが、社員や一緒に働く仲間にきちんと伝わっていないことって多い気がします。
なぜ伝えることが大切なのか?それは、一人では難しいことも、仲間が集まって知恵を出し合い、役割を分担することで、達成可能になるからです。
また、言葉にして伝えることで、自分自身にとっても「目標」になりますし(自分との約束 —— “目標”を超える「有言実行」の重み)、自分が発した言葉は、自分が一番よく聞いているからです(自分の発する言葉を一番耳にするのは自分自身(言霊の力))。
誰かに話すことで気持ちも前向きになりますし、「言ったからにはやろう」ってスイッチが入る。不思議ですが、本当にそうなんですよね。
次回以降では、「明文化することの大切さ」や「ちゃんと伝えることの意味」について書く予定ですが、その前に声を大にして伝えたいのが、、、、
「方向性の共有は本当に大事!」ということ。逆に、方向性を共有できていないと、それぞれが違う方向に進んでしまうことがあります。
たとえば、会社を旅行にたとえてみると、、、、
経営者は「次の目的地は東京!」と思っていても、社員にそれを伝えていないと、北海道に向かう人もいれば、九州に行こうとしてる人もいるかもしれません。中には、「そんなに遠くに行くなんて聞いてない!」って人もいたり、「もっと遠くに行けると思ってたのに…」と感じる人もいたり。
このような状況ではチームとしての力は発揮できませんよね。
経営理念が会社の“軸”なら、ビジョンやパーパスは“方向”です。軸がしっかりしているからこそ、進むべき方向もぶれずに定まり、全社が一丸となって前に進むことができます。方向性がバラバラだと、どんなに優秀な人たちが集まっても、まとまった力にはなりません。
だからこそ、「私たちは、こういう未来を目指してるんだ!」と、ちゃんと仲間に伝えていくこと。それが、組織として大切な一歩なんです。
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