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トップがいつまでも現場に出ない

  • 吉川義之
  • 8月4日
  • 読了時間: 2分
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 私は日々、会社を経営する中で大切にしている考えがあります。それは、


「トップがいつまでも現場に出てはいけない」


ということです。

少し極端に聞こえるかもしれませんが、これには理由があります。



全部自分でやった方が早い。でも…


 経営者の中には、下記のようなことを言う方がいます。

「社員が頼りないから、結局自分でやった方が早い」

「自分でやればミスもなく確実にできる」


確かにそうかもしれません。経営者は誰よりも会社を知り、仕事の全体像も理解しています。自分で動けば早いし、利益も出るでしょう。しかし、それでは 組織は“個人商店”から抜け出せません。


 会社は一人では成り立たず、チームで動くからこそ大きな力を発揮します。トップがいつまでも現場に出ていると、社員はこう思い始めます。


「どうせ最後は社長がやってくれる」

「自分で考えなくても指示がくる」


この状態では、社員の成長は止まり、組織は「トップ一人の会社」に逆戻りします。



「任せる」ことは経営者の覚悟


「任せる」ということは、簡単そうでとても難しいことです。

なぜなら任せた結果、ミスが起きるかもしれないし、期待通りにいかないかもしれない。経営者としては、つい口を出したくなります。


でも私はこう思います。

ー 任せなければ、人は育たない。

ー 任せなければ、組織は育たない。


 社員は、責任ある仕事を任されて初めて本気で悩み、考え、挑戦します。その中で失敗もするでしょう。でも、その失敗から学んでこそ、次はもっと良い結果を出せるようになります。(次回は、社員が失敗を通じてどのように成長していくのかをお話しします。)



「任せて、任せず」のバランス


「任せる」と「放任する」は違います。

大切なのは 「任せて、任せず」 というバランスです。


任せる:仕事の主体は社員に委ねる。結果を出す責任を持たせる。

任せず:困ったときには相談に乗り、必要な支援や方向性の確認は怠らない。


社員にとって「完全に放り出された」わけではない安心感があり、同時に「自分でやらなければ」という自覚も芽生えます。この状態が、成長を促すと思っています。。



最後に


トップが現場にいないからこそ、社員が育つと私は思います。

トップが現場にいないからこそ、組織が自律し、発展していくと私は思います。


 私は経営者として、これからも社員にいろんなことを任せていきます。そして「任せて、任せず」を意識しながら、一緒に成長する組織を作っていきます。

 
 
 

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